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ドラクエVR体験記「VRで人生観変わっちゃうかも!」

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先日人生初の「VR=バーチャルリアリティ」なるものを体験してきました。
私はものごころついた時からゲームが好きで、今回「ドラクエの世界に入れる」というのを聞き、
30余年越しの夢が叶うとワクワクしながら当日を迎えました。
 
ドラクエVRのプログラムは時間にして説明や準備も入れて30分程度。
そのうち実際にプレイできるのは15分ほどです。
ドラクエはロールプレイングゲームという特性上、プレイヤーは通常「主人公=勇者」となって
世界中の様々な地へ赴き、そこで起こる事件や幾多の困難を解決しながら経験値(レベル)を積み、
最終的には悪(魔王)を倒し、世界を救うというのがお決まりのパターンです。
主人公(勇者)はオールラウンドプレーヤーなので、攻撃・防御・魔力などのすべてのパラメーターが
満遍なく開発され、よくいえば使いやすい、悪くいえば個性をつけにくいキャラクターです。
その代わり、勇者の周りには個性豊かな尖ったキャラクターたちが集まってくることになっています。
それらのキャラクターたちをパーティメンバーに加え、鉄壁の守りに天下無双の攻撃、
的確な指示を出せる軍師(司令塔)という最強パーティを組んで冒険することができるようになっています。
 
キャラクターの特性は基本、職業によって違います。
例えば戦士は攻撃力の高さやHP(生命力)の最大値が高いが、魔力が成長しないので魔法は使えない、
魔法使いは逆に打撃での攻撃力やHP・守備力などは弱いが、成長すると強大な破壊力を持つ魔法を覚え、
複数の敵を一気に殲滅することもできる。
僧侶は魔法使い同様に攻撃力・守備力・HP等は弱いが、味方の傷を回復する回復魔法、
守備力を高めたり毒等のパラメータ異常を正常になおすサポート系の魔法が使えます。
戦闘を繰り返していると必ずキャラクターが死んでしまうことがありますが、
蘇生させることができるのも僧侶の能力です。
物語が中盤以降へと進むと、この魔法使いと賢者の両方の力を持つ「賢者」という職業になることもできます。
 
ゲームプレイヤー(主人公である勇者)はこのような、自分には無く、
持つことのできない力を持った個性あるキャラクターたちをうまく活かして、
打倒魔王を目指し世界中を冒険することになります。
以前人生はロールプレイングだ!といった人がいましたが、
本当にこれって私達が幼い頃から実生活で経験していることと同じに思えてきます。
  
さてここで話を今回のドラクエVR体験に戻すと、
何がすごいかといえば「今まで小さな頃からコントローラーを握って、
二次元の世界でピコピコと楽しんできた物語の中に、ドボン!と入り込んで3次元で遊べる」こと。
あたかも実際に目の前で起こっていることであるかのように体験してしまえることなのです!!
 
ドラクエVRは前述した「ロールプレイングゲームであるドラゴンクエストの世界」に入り、
その世界を体感できるものです。プレイヤーは「戦士・魔法使い・僧侶」のいずれかとなって、
4人一組のパーティを組み、悪しき大魔王ゾーマを倒し、この世界に平和をもたらすことが使命です。
私は魔法使いとなって10kgほどもあるというVR用のマシン(気持ち的には魔法の鎧を装備)を背中に装着し、
手にもまたVR装置(という魔法の杖)を持ちました。
ゴーグルをつけると視界が白くなり上下左右の感覚がなくなります。
気付くとそこはもう、私が幼い頃から夢に見てきた「まごうことなきドラクエの中の世界」でした。
 
私のパーティは3人(/上限4人)で魔法使いの私の他に、戦士と僧侶がいました。
実はこのドラクエVR、結構難しいという事前情報を掴んでいました。全滅するパーティも多いとのことで、
私たちは他の方の体験記等をきちんと読み込んでいました。
たかがゲーム、されどゲーム。やるからには絶対に勝ちたい!悪しき大魔王から世界を救うのだ…!!
私たちは意気込み、各々の役割を事前にきちんと確認し、戦略を立て敵に挑みました…そして死闘の末、
見事大魔王を討ち果たすことに成功しました!
 
大魔王を倒したあと、余韻に浸る暇もなくめっちゃ事務的に「はいおつかれさまでしたー」と
装備を外されて追い出されたのが少々難ありでしたが(TDLやUSJだったらそうはならないんだろうけど、
スタッフがあまりやる気のない人だったから仕方ないね…と悲しそうな友人)、本当に夢のような体験ができました。
翌日、あれは夢だったのではないか?と思ったけど、全身に広がる重い疲労感と、
右の手の甲から肩にかけて強烈な筋肉痛が残っていたので「夢じゃなかった…」と幸せな気分になりました。
 
いい年をした大のオトナが声を張り上げて「メラー!!バイキルト!!」と呪文の名前を叫びながら、
全力で魔法の杖を振りかざしている15分間…そして大魔王を倒した後、3人で讃えあって固く抱き合いましたよ!
まるで甲子園で優勝かW杯で激戦を勝ち抜けたかのようにね…
実際目にするとおぞましいだろうけど(笑)、そんな平和な世界があってもいいんじゃないかなぁ。
少なくとも私はこのドラクエVRを体験する前と後では、実際にゲームをする感覚も違うし
(2次元のキャラに「酷使してごめん」とみんなで謝ったよ)、
現実世界の自分を俯瞰して見てしまうような感覚を覚えます。
(私の頭の上にも「みーやん」とか名前のウインドウが出てて「Lv12/おんな/でざいなー/そうび:まっく」とかって、
誰かに操られてるんでは…みたいな)
 
そんな新たな視点というアイテムを手にいれたVRの世界という体験は、私にとってとても貴重なものとなりました。
この15分間、4000円という値段で高いと思うか安いと思うかは人それぞれだけど、
私はやってよかったと心から思います。
「VR?何それおいしいの?」という人も、ちょっとお試ししてみるといいですよ。
もしかしたらうっかり人生観変わってしまうかも…!

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