出不精だけど旅行が好き
私は極度の出不精で引きこもりと言っても過言ではない。デザイナーという職業のおかげでありがたいことにそれでも困ったこともなく普通に生きていけている。とにかく家が大好きで家の中には自分の好きなものしかないので、ここ以外の天国はないと確信している。
でもそんな私は旅行が好きで海外は数カ国、日本国内はのべ37/47県くらいは行った。出不精のくせになぜか旅行は別腹のごとく特別扱いなのはなぜだろう。
そう考えてみると、私は飽きっぽいので見慣れた近隣の景色をわざわざ見に外へ出かけたいとは思わないだけで、まだ見たことのないもの、訪れたことのない土地への興味は人一倍あるんだと思った。
旅行というのは非日常だ。新しい土地に行っただけで普段している行動だって新鮮に思える。その時間の全てが刺激的で五感・六感の全てを総動員させて全身で旅先の空気を感じる。
旅行からの帰りは体は疲れていても、心がフル充電のように満たされていていつもより感性も研ぎすまれてているような気がする。ものづくりをする人間にとって旅をすることはたぶん、本能に組み込まれているかのように普通のことなんだろうと思う。