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デザイナーって何をする人なんだっけ

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デザイナーって何をしている人なのか…たまにそんなことを説明せねばならない状況になって困ることがあります。もちろん出版や印刷業界にいる方ならご存知だと思うのですが、一般の方に説明するには骨が折れるのです。

 
デザイナーですと言うとだいたいは「絵を描いてるんですね」とか「作家さんですね?」と言われることが多いので、世間一般ではデザイナーは絵も写真も文章も書ける人だと思われている模様…。

 
確かにそんな器用な方はいますね。私も多少なら全てこなすこともあります。ただ、実際にはカメラマンとライターとイラストレーターがいて分業されていることが多いと思うのですが、一般の方は「紙面や広告を作っている人が全部できる」と思っているようなのです。

 
それで「いや、絵も文章も写真も別の方が担当されています」というと「じゃあ何をしてるんですか?」となる…

 
「主にレイアウトをしています。絵や写真、文章を整理して読みやすく美しく並べるのが主な仕事です」などとやるのですが、説明難しいですね…「え?並べるだけ?それ仕事なの?」みたいな反応がかえってくることも…

 
特にこの業界を全く知らない人にわかってもらえるように話すのは至難の技で、毎回苦労しています。

 
そんなときたまたま本屋で、最近売れているというデザインのあしらいについて書かれた本を見つけて読んでみました。悪い例と良い例のビフォアフターで構成されていてサクッと見られる本です。悪い例はいわゆる素人さんが作ったデザインで、街のビラ等でよくみかける残念な感じをわざと再現したものです。良い例はそれらの何をどう改善すればよくなるのかを解説してくれています。

 
それを見て「なるほど、これらの何がダメで何が良いのか、きちんと理解ができて言葉で説明できるのがデザイナーなんだよな…」と感じました。

 
デザイナーって感覚とかセンスでやっている仕事だと思われているようで…そういった側面ももちろんあるとは思うのですが、それと同時にセオリーや一定の常識やルール、昔はやったけど今はやらないよねそのあしらい…みたいな、センス+常識+それらのアップデートを求められていることも感じます。

 
それはどんな世界でも同じだとは思いますが、ずっと錆びない知識や技術はなくて勉強って大切だなと感じました。

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