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浅草仲見世の「食べ歩き禁止」で思うこと

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私は浅草が好きでたまに散歩に訪れるのですが、先日いつものように歩いていてふと、
やたら「食べ歩き禁止」の看板が増えたことに気づきました。
浅草といえば浅草寺に続く参道の仲見世。これは日本で最も古い商店街の一つだそうですよ。
徳川幕府が開かれて江戸の人口が増え、浅草寺への参拝客も増えたことにより始まったものだそうです。
 
そんな300年以上も昔にルーツを持つ仲見世は、さまざまなジャンルの魅力的なお店が軒を連ねているのですが、
中でもあげまんじゅうやお団子、最中に人形焼等、
片手でつまんで食べられるお手軽フードのお店がたくさんあるのです。
そしてそれをつまみながらそぞろ歩くことが楽しみでもあったのですが…
 
調べてみると以前から食べ歩きは禁止方向であって、推奨はされていなかったようです。
ただ特に厳しくなったのはここ数年だという気がします。
その大きな要因として外国からの観光客が急激に増えたことにあるでしょう。
あげまんじゅうの油やお団子のあんがついたベトベトの手で商品を触って汚したり、
他の人の服につけてしまったりとトラブルが多々あったと聞きます。
 
日本とは文化が違うので「空気を読んで」「慮って」というのは、
海外の方にはまず通らないでしょう。
理由を説いてわかってもらおうとしても難しいところが多々あるので、
強制的に「ダメ!絶対!!食べ歩きは全て禁止!!」と強く出るしかありません。
これはさらに外国人観光客の多い京都でも苦しんでいることですよね。
 
ただ、日本は「外国からたくさんのお客様に訪れていただく、
魅力のある国にする」という方向へ舵をきったのです。
ただ目くじらを立てていても仕方ないし、ましてや排除しようとするものではありません。
 
観光立国としてはまだまだ未熟で歩みはじめたばかりの日本。
3年後にせまったオリンピックまでに課題は山積みですが、あきらめている場合ではない。
ここはもっと観光分野で歴史や実績をもつ国々に学ぶべきではないでしょうか。
ヨーロッパを観光すると、普段はざっくりした彼らの文化財等への取り扱いの厳粛さを感じ、
また訪れる人がそれを当たり前に受けいれ倣っているように思いました。
 
魅力的な文化や情緒性を持つ日本の景色や風習がもっとたくさんの方に楽しんでもらえるよう、
訪れたお客さまにも、もちろん現地で生活を営む方にも、納得感があり
ストレスのないやり方が整備・醸成されていくといいなと、仲見世を訪れて感じたのでした。

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